ストーリー キャラクター クイズ スクリーンショット オシラセ オカゲサマ
☆★☆★☆★☆★ストーリー☆★☆★☆★☆★
―日出づる国の頂 剣が峰―
この国の人々が古来より愛し、敬い、そして畏れてやまない霊峰―富士山―の頂であった。
が……それは過去のお話。
20世紀の終わりごろから、登山道は格段に整備され、気候の厳しさを除けば、素人でも容易に剣が峰に辿り着くことができるようになっている。
21世紀に入り暫らく経った頃には、“登山者が増え続け、それに伴い観光地化が進み、それ故に登山者が増える”と言う循環が果てしなく続いた。
そして、時は21世紀中頃。富士山関連の事業を手中に収めた「フジトッQ」は、さらなる事業拡大を狙い、全く斬新な登山道「富士モンドウ」を新設した。
時代の流れ―高度知的産業社会―にフィットした「富士モンドウ」は、登山に興味が無かった層にも大いに注目され、老若男女が挙って訪れるようになった。
「これなら、私にだって登れちゃうかも……」
この物語は……そんな淡い期待を抱いて富士山にやってきた、少女たちの戦いの記録である。
フジトッQ | 株式会社フジトッQは、観光・運輸・サービス業などを展開する日本の企業である。 |
概要と沿革 | 山梨県・静岡県を拠点としており、特にその名が表す通り、富士山とその周辺の産業をほぼ掌握している。
2130年 合資会社「FOF団」創業。創業時の社員は5名だった。 2132年 株式会社化。幾つかの企業を吸収合併し、その過程で株式会社「フジトッQ」と名乗るようになる。 2137年 東証一部上場 現在に至る |
フジトッQの主な人物 | 富士宮ハルキ 「FOF団」創業当時からの代表取締役社長。214X年「今をときめく世界の事業家十傑」に選出された。 その自信と行動力は「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者をたじろがせる」と評されるほどである。 吉田涼子 フジトッQ取締役及びフェロー。「クライムQ」を開発した天才科学者であり、「富士モンドウ」の開通に大きく貢献した。 精進一期 フジトッQ観光事業部長及び「富士モンドウ」管理所所長。富士山の麓にあるお寺の住職をする傍ら、「富士モンドウ」の維持・運営に励む。 |
富士モンドウ | 富士モンドウは、株式会社フジトッQによって開通された、富士山の登山道のひとつである。 |
特徴 | 富士山には幾つかの登山道があるが、「富士モンドウ」は唯一、クイズに答えることによって登山が出来る登山道である。
なお、「富士モンドウ」のモンドウには、問答(Quiestion&Answer)とMont(モン;フランス語で山の意味)、道(Route)がかかっていると言われている。 このような突拍子もない登山方法を可能にしたのは、吉田涼子が開発した「クライムQ」であった。 |
富士モンドウを支えるクライムQ | 「クライムQ」は、“クイズ―脚運動連動インターフェース”のプロトタイプ。様々な形式のものがあるが、「富士モンドウ」で使用されているものは
腹部から下半身にかけて、服の下に取り付けるタイプのものである。
これを装着して登山する時は次に示す手順を踏む。 1.登山者の速筋・遅筋の割合をスキャンし、その結果に基づいてクライムQに「速さ」及び「体力」のパラメータを入力する。 2.クライムQを登山者の体に装着する。 3.富士モンドウの入り口をくぐると、装着者に対しクイズが出題される。この間、装着者の脚運動はクライムQによって制限される。 4.クイズに正解すれば制限が解除され、前に進むことが出来る。不正解の場合はその場で足踏みすることになる。 ※前に進むときの速さはクライムQが補助してくれるので、クイズの出来が良くて体力が追いつかなくても、適度な運動量で登山することが可能。 5.1.でインプットされた体力が尽きる、又は門限を過ぎると、クライムQにロックがかかり、装着者はその場から動けなくなる。 ※万一このような事態になった場合は、フジトッQのスタッフが五合目まで強制送還することになっている。 |