コミケ&マラソン作戦<コミケ編>
☆初勝負はトイレにて
夜行バスで新宿駅西口にやってきた私は、JR新宿駅から山手線で大崎駅まで行き、そこからりんかい線で国際展示場駅まで向かいました。
埼京線で新宿からりんかい線に直通の電車もあるのですが、それの始発は7時頃。5時台に行くには、大崎駅で乗り換えるしかありません。
なので、大崎駅には、国際展示場に向かう人でひしめいているに違いない、ちゃんと乗り換え出来るだろうかとビクビクしていました。
けれども実際には、そんなに心配する必要はありませんでした。
新宿から大崎までは、心なしか乗客が多いと感じるくらいで、あきらかに国際展示場行きで無い人が多く乗っていましたし、
大崎駅での乗り換えも、いわゆる「東京の通勤ラッシュ」には及びませんでした。
やはり、始発から数えて4本目というのが幸いしたのでしょう。始発組という一つのピークが過ぎ去った丁度直後だったのだと思います。
私がりんかい線のホームにたどり着いた時、まだ10人くらいの人しか待機していませんでしたが、みな「いかにも」な人でした。
「いかにも」といっても、テレビとかで取り上げるような、これでもかというくらい不潔な人がいた訳ではありません。
普通に、今までの人生で私が見てきた、マンガやアニメやゲームなどが好きな人々に、どことなく雰囲気が似ている人たちばかりです。
ただ、やっぱりほぼ全員男性でした。最終的に大崎で乗った人は100人は超えたでしょうが、女性は一人しか見かけませんでした。
大崎駅から出発する時、私は無事、席に座る事ができました。
隣に座っていたのは、私と同世代の男性2人組。彼らの会話を聞く限り、3日間とも参加している猛者とのこと。
それを聞いた私は、電車降りたらとりあえず彼らについていこうと考えました。
大した事無かった大崎駅でしたが、次の大井町駅で乗り込んでくる人が多く、そこでやっと「通勤ラッシュ」レベルに。
でも覚悟している人間にとってこれは、想定内。
ドアの付近に寄って、着いたらダッシュしようなんて考えている人も見当たらず、この列車に乗っている人は普通に紳士的な人たちでした。
さすがに国際展示場駅に着きドアが開いた時は、一斉に早歩き大会がスタートしましたが。
さっきの2人組は見逃してしまいましたが、割と平静を保って改札を抜けます。
改札を抜けるとすぐに、コミケのスタッフらしき人が誘導をしていて、
ここで早くも、東地区の入り口に並ぶ人と西地区の入り口に並ぶ人に分けられる事になりました。
…コミケは国際展示場(ビッグサイト)の東地区と西地区を共に借り切って行われる。
どちらに行っても同人誌を売るサークルさんがいる事には変わりないが、西地区には「企業ブース」なるものが用意されている。
ここには、主にコミケに来る様な人たちを相手にした商売をしている企業が、コミケ限定のグッズなどを売るために集う。
ここの混み具合こそコミケ随一だというのは周知の事実。
朝森は例の友人から、某企業の限定品を頼まれており、万札まで渡されていましたが、
東地区に、蒼樹うめ先生のサークル「apricot+」があり、それを買うには企業ブースに行ってからでは遅いと感じたので、
東地区行きのの列に並ぶ事にしました。
まぁ、彼もうめ先生のマンガ好きだし、企業の混み具合は行った事あるんだから分かってくれるだろ、ということで。
駅から列までは、ちょっと距離があります。しかもいよいよ大勢の人が歩いているわけで、列に着くまでに20分もかかりました。
ひとまず私が辿り着いたのは、ビッグサイト東地区の脇にある、「東駐車場」の37ブロック目でした。
…一ブロック大体、300人くらいはいたかなぁ。勿論今頃、西地区にも同程度の人が並んでいる事だろう。
スタッフの方からのアナウンスが聞こえます。
「8時30分になったら列移動の準備を始めます。それまでこの場で待機していてください。
トイレなどに行きたい人はそれまでに済ませておいてください」
この時点での時刻、6時50分。東京湾からきれいな朝日が昇ってきている時間です。
私はそれを眺め、とても綺麗な朝日なので記念に撮っておこうとその方向にデジカメを向けた矢先、
「撮影禁止です」
とスタッフに言われてしまいました。その暫く後、スタッフが拡声器で「ここでは撮影禁止です。朝日も撮らないでください!」
と叫んでいました。まぁ盗撮の疑いが少しでもあったら困りますから、仕方がない所でしょう。
たとえ、辺り一面いかにもな男性が、99.5%を占めていたとしても。
さて、8時30分まではこの場所で自由時間です。とりあえず私は、駐車場内にある仮設トイレに行ってみることに。
きっと混んでいるだろうけど、まだ1時間以上あるから大丈夫だよねと思って向かうと…
「トイレの最後尾はこちらでーす!」
「ただ今最後尾、70分待ちになっています!」
…マジで?
「本日の最大手はこちらのトイレになっております」という、
いかにもコミケらしいがしかし、冗談とも言えない冗談が飛び交う中、私は最後尾に並びました。
私の後ろにも、見る見るうちに列が形成されていきます。しかし、列は一向に前に進みません。
7時20分になっても進展が見られず、スタッフが「ただ今90分待ちです!今から並んでも8時30分には間に合いませんよ!」
と言うものだから、私はドロップアウトする事に決めました。
これによって、私はあと3時間以上、中に入って優先順位1位の同人誌を買うまではトイレに行くのを我慢しなきゃいけないことになりました。
トイレとの勝負に敗れ待機列に戻ってきた私は、持ってきた折りたたみイスに腰掛け、後ろに並んでいた人とおしゃべりする事にしました。
四方八方十六方、どこを見ても同志ばかり。あんな話題やそんな話題だってへっちゃらです。
まずおしゃべりしてたのは、おそらく大学生と思われる男性(Aさん)。コミケは経験済み。今回は3日間参加に挑戦中の方。
朝森:「…それにしても、男性ばっかですね。うちの大学の工学部もびっくりですよ」
Aさん:「えぇ、今日は男性向けの同人誌ばかりですから」
朝森:「昨日も参加されたんですよね。昨日はどうでしたか?」
Aさん:「真逆でした。男性なんて、浮きまくって仕方ないですよ」
女性、男性の日が意図的に分けられているとは言え、ここまでとは驚きだ。
Aさん:「今日は、どこから周る予定ですか?」
朝森:「『apricot+』からの予定です。ひだまりスケッチっていうマンガ描いてる方のサークルです」
Aさん:「そうですか。…私は、このサークルですね」
朝森:「あ、そのサークル、私もチェックしてますよ」
ちなみにそのサークルの出す同人誌は、18歳未満の人は読んじゃいけない代物でした。
でも私たちお互い18歳以上。そんなことは全く問題にならずに話が進みます。
…といいつつも、18歳以上の人だけが読める本を買うのは、これが初めてな朝森だったりするのですが。
続いて登場するのが、お兄さんなのかおじさんなのか微妙な男性(Bさん)。コミケは常連の部類に入ると思われる方。
Bさん:「そのサークルは、混む事間違いない。だってほら、壁際の、しかも出入り口に配置されてるだろ」
Bさんが指したのは、さっきAさんが最初に行くと言ったサークル。
Bさん:「そういうとこのはいわゆる大手サークルで、コミケのほうでも混雑すると目されているから、
あらかじめ長蛇の列が形成できるような位置に配置されているのさ。一番最初に並んでおいた方がいい所だな」
朝森:「じゃあ、こっちのサークルはどうでしょうか?」
と言って、カタログに付いてた配置表を指差しました。指の先は、「apricot+」。実はここも、壁際に配置されていたのです。
Bさん:「うーん、俺は全く知らないサークルだけど…壁際だから混む確率は高そうだが。
ただ、出入り口付近には配置されてないから、それほどではないだろう」
話題は、「徹夜組」の話に移っていきました。
Bさん:「私は毎年、同じくらいの時間に並び始めるんだが、段々列が後ろのほうになっていくなぁ。やっぱ、徹夜組が毎年増えているからなぁ」
朝森:「徹夜組は大体、どれくらいいるんですか?」
Bさん:「今回だったら多分、20ブロック目までは徹夜か、或いは4時半ギリギリに観光バスとかで来た連中だろう」
…コミケでは、徹夜して並ぶのは禁止されている。厳密に言うと、午前4時30分より前に並ぶ人は「徹夜組」と判断される。
徹夜して並ぶ人々が何か問題でも起こしたら、コミケが中止になってしまう可能性が極めて高いからだ。
だから大抵の人はおとなしく始発電車以降の時間にやってくる。
或いは最近では、コミケツアー的なのも盛んに行われているので、そういったバスが朝一番めがけてやってくるという仕組み。
朝森:「徹夜は禁止でも、並ぶ事が許されちゃってるんですね」
Bさん:「本当は許したくないが、仕方がないところなんだろう。徹夜組を追い払うと、もっと厄介な事になりかねない」
朝森:「と言いますと?」
Bさん:「この辺りで並ぶ事が出来なくなったら、奴らは周辺の駅で散らばって徹夜するようになるだろうよ。
そしたらコミケスタッフがますます取り締まり仕切れなくなるだろ?だからここに並ばせて、まとめて見張ってるほうがまだマシという訳さ」
朝森:「早く来すぎたらペナルティとして、最後尾に並ばせ直すとかは?」
Bさん:「そうしても、徹夜する場所が変わるだけだろうね。まぁ、徹夜組が増えすぎたら何らかの処置が下されるかもだけど。
そうならないように、奴らも自重すると思うが…」
そうこう話をしている内に8時30分が過ぎました。しかし列は動きません。
前に並んでいるブロックから順番に動かされていったら、私たちのブロックが動いたのは9時50分頃でした。
10時。開会の時間です。アナウンスがあり、参加者はみな拍手。
この時点で駐車場から抜け出して、ビッグサイトの建物の間近に来れたのは、大体20ブロック目くらいまででした。
徹夜しないと10時丁度に入場できないのは、ちょっと複雑…
私たちが入れたのは、10時15分頃でした。
☆孤独な闘いと運命的出会い
会場に入った私は、速やかに東地区の中の、東1・2・3ホールに入りました。
…東地区には1〜6のホールが、西地区には1〜4のホールがある。
東1・2・3ホール、東4・5・6ホール、西1・2ホールはそれぞれ、互いに繋がった状態になっていた。
Aさんはやはりさっき話していた大手サークルの所に行きましたが、私は初心を貫いて「apricot+」の列に行きました。
そしたら既に、かなりの列が形成されていました。私が並んだ時点で、150人以上はいたと思います。
並びながら、Aさんが並んでいるだろう列の方を眺めましたが、列の長さは同じくらいだと感じました。
暫くすると、「apricot+」の列はさらに伸びていきます。
自分がファンである先生のサークルが繁盛しているのを見て単純に嬉しくなりましたし、自分の眼に狂いは無かった、とちょっと誇りに感じるのでした。
…それにしても、蒼樹うめ先生は一体どこにいるのだろう?
サークルの周辺を見回すと、小柄な女性の方が、「apricot+」の列整理をしているのを見かけました。
もしかして、あの方かなぁ…?
私が持っていた手がかりは、うめ先生は女性らしい、ということくらいでした。
さらに、「apricot+」の関係者と思しき方々で、女性の方はその方しか見かけませんでした。
なのでもしかしたら…そうだったかもしれません。
ただ眺めていただけだったけど、後で振り返ってみると、ちょっと勿体無い事したかなぁ…
いつか一言でも、お話できたらなぁ…
そして25分待ちの末、ついにうめ先生の新刊同人誌「愛とか恋とかエトセトラ。」をゲットしました。
友人の分と合わせて、2冊購入。手にした直後、思わずそれを高々と挙げてガッツポーズ。嬉しさはひとしおです。
ここから私のエンジンに、本格的にスイッチが入りました。
続いて、同じ東1・2・3ホールにて、10分もしない内に3サークルもの同人誌を購入。
プロとしてもかなり活躍されている方のサークルにも行きましたが、壁際ではありませんでしたし、
同人誌的にはさほど有名ではなかったのでしょうか、いずれも殆ど並ばずに買えました。
その後、朝からガマンしているトイレに行きましたが、これも全くと言っていいほど並んでおらずラッキー。
スッキリしたところで次に向かったのは、Aさんが最初に向かったはずのある大手サークルです。
まだ開会から1時間も経っていないのに売り切れていた新刊もありましたが、20分くらいの待ち時間ですんなり購入できました。
購入後、「apricot+」の列を見ると、私が並んでいた時よりもさらに長蛇になっていました。
ファンとしてはますます喜ばしい現象を見たのと同時に、この順番にしておいてよかった〜と己の幸運を祝いました。
次は東4・5・6ホールです。私的順位の高い2つのサークルで早々と購入し、ここでもとある壁際サークルに挑みました。
配置的には、「apricot+」と殆ど似たような場所にあったサークル。しかし今度は、どうも列の進み具合がゆっくりです。
結局ここの同人誌を手に入れるのに、50分程度かかりました。
そういえば、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンもこれくらい待った覚えがあるなぁ…
それにしても、こうした待ち時間を人はどのようにして過ごすのでしょうか?
「既に買った同人誌を読むのでは?」と思いきや、不思議な事に殆どの皆さんは手を出しません。
「買った同人誌の表紙が、不特定多数の人の目に入るのはマズいから」ということもあるのかもしれませんが、
「お楽しみは帰ってからにしよう」という人が多いのでしょう。
或いは、混雑の中歩きながら立ち読みと言うのも行儀が悪いと言った所でしょうか。
そんな訳でとにかく、列に並ぶ人たちは、携帯をいじっていたり、じっと待っていたりしてました。
友達とおしゃべりしている人も少数でした。これは、友達同士でコミケに参加している場合、
多くの同人誌を買い漁るために手分けして列に並ぶので、その列にはお友達グループ内の他の人がいない場合が多かったからだと思います。
この時点で手元にある同人誌は早くも13冊。持ってきた手提げ袋が少し重たくなってきたところで、西1・2ホールに向かいます。
…コミケというと、個性的なイラストが描かれた「紙袋」を携えている人々をイメージする方も多かろう。
実際、コミケではそう言った「紙袋」が多々見られた。
コミケの総合案内っぽい所で300円出して買うことも出来たが、貧乏性の私は買わずじまい。
或いは割と大手のサークルで、同人誌とセットで付けたりもしていた。
その中には私が上位に順位付けしたサークルも含まれていたが、
そういった大手のサークルは予想待ち時間1時間を越しそうだったので、泣く泣く諦めざるを得なかった。
大混雑の通路をかいくぐり辿り着いた西1・2ホールには、同人ソフトのサークルさんが多々いらっしゃいました。
私がまず向かったのは、「徒然CURIOSISM」でも何度か取り上げたビジュアルノベルゲーム「Bye」を製作したサークル「トラウムブルグ7番地」です。
ここも壁際に配置されていたので、12時頃に行っても売り切れているんじゃないかと心配しましたが、幸いにもまだ残っている模様。
無事に「Bye」の限定版を購入できました。
その後、「トラウムブルグ7番地」と何かとつながりがあるサークル「さくらミント」に、
さらにその方とつながりのあるサークル「あおぞら幼稚園」にも行き、それぞれ売られているソフトを購入しました。
この時、「apricot+」での反省もあって、思い切ってちょっとお話をしてみました。
と言っても、「このゲーム、ここまでやりましたよー」とか「実は私もゲーム作ってるんです」くらいですが。
けれども、これは良い行動でした。
相手の方は殆ど、私とほぼ同世代の男性と言う事もあるのでしょうが、大分気さくに話をする事が出来たように思います。
それに、普段はネット上でしか出会えない人たちと直に交流できたのは。これが初めてです。
私の周囲には「同人ソフト」を作っている人がおらず、一作目を作ってからは悶々としていました。
けれども彼らと出会えた事で、同好の士は確かにいる事を実感しました。これで、やる気が出ない訳がありません!
この時私は、決意しました。
私、朝森久弥も次回のコミケで、新作を発表したい!
と。
この勢いで、コミケのインフォメーションで売られていた、「コミックマーケット74サークル参加申込書セット」も買ってしまいました。
そこからさらに西1・2ホールで、目星をつけていたのを数冊(点)購入しました。
そして13時30分になってやっと、友人に頼まれていた企業ブースに行く事にします。
そして案の定、完売していました。
その旨をメールで友人に伝えると、「まぁ予想してたけどね。じゃあ、体験版の無料配布よろしく」と返ってきました。
…ここでいう体験版というのは、この企業の新作ゲームの体験版のこと。
CD-ROMだったかDVD-ROMだったかにインプットされているのを、この日の14時30分から無料で配ると言うイベントが行われたのだ。
仕方ないなぁと思いつつも、まだ14時半まで多少時間があったので、西地区をうろうろしていました。
ここで覗いてみたのが、コスプレ広場です。これは、西地区の屋上展示場に設けられていました。
入ってみようかな、と思いましたが、中は動く隙間もないほど混雑している模様だったので、外から眺める事に留めておきました。
ちなみにどんなコスプレがあったかと言いますと、とにかく、「色々」です。「男装」「女装」だって珍しいものではありませんでした。
そういえばコスプレ会場以外でも、ホールの中とかでコスプレしながら同人誌売っている人いたなぁ…
そうこうしている内に午後2時を過ぎたので、再び企業ブースに行ってみると、目標の企業の所に、ありえないほどの列が。
さっき諦めた大手サークルのそれを軽く凌駕していました。
並んだはいいものの、いつになったら手に入れられるのか、途中で無くなったりはしないだろうか、
下手したらここで閉会時刻(午後4時)を迎えるんじゃないかとひどく心配になりました。
でもそこはさすが手馴れた企業、自分たちが大手だと言う自覚をしっかりと持っているようです。
列はてきぱきと整頓され、定時に配布スタートし、30分もしない内にゲットできました。
まぁ、ディスクを無料で配るだけでしたから、さながらティッシュ配りのようだったわけですけれども。
それでも、この企業の手際の良さにはびっくりしました。
お陰様で(?)、後1時間程度の猶予を確保した私は、再び東地区に戻りました。
そして出来るだけ多くの同人誌を買うべくホール内を走り回り、じゃなくて、歩き回りました。
…コミケ中の会場内で走り回るのはかなり危険。
スタッフに注意されるより前に、誰かに激突する事間違いない。というかそれ以前に、走れるスペースが存在しないが。
しかしこの時間帯ともなると、半分以上のサークルが完売しており、イスを畳んで帰ってしまったところも多々見られました。
この1時間の勝敗は、ざっと5勝10敗という所でしょうか。けれども10敗の中には、「後日委託販売するのでよろしく」と言う所もありました。
機会があればお店にも行ってみようかな…
…世の中には、同人誌を販売するお店がいくつもある。
お店に並べても売れると判断されるようなレベルの同人誌は、こういった店に委託され、販売される。
店の取り分もあるので、値段は概してコミケなどイベント時より高いが、
主に大手サークルで買い逃した同人誌を収集できる貴重な機会となっている。
残り30分ともなると殆どのサークルが片付けに入っていたので、そろそろ切り上げる事に。
そして私が向かったのは、「ペリカン便」です。
つまり、大量に買った同人誌及び同人ソフトを、家まで送ってもらおうと言うわけです。
まさかこれらを抱えてマラソンするわけにはいかないですからね。
という訳で、中くらいのダンボールをその場で購入し、そこに戦利品と重たいカタログ、折りたたみイスを詰めました。
戦利品は計39品。戦費は、18510円。初参加で、しかも独りで周ったにしては、結構うまくいったほうだと思いますが、いかがでしょうか。
ペリカン便に想いを託し、会場内へてくてく戻りました。そして、4時のアナウンスです。
「コミックマーケット73を、終了します」
会場内から一斉に拍手が沸き起こりました。特にインフォメーションにいたスタッフの方々の盛り上がりは、見ていて微笑ましかったです。
その後暫く、会場付近のベンチに座って、歩きつかれた足を癒していました。
この8時間後にフルマラソンなんて、本当に走れるものなのでしょうか…
〜写真たち〜
左側。戦利品や在庫を詰める人々。お互い、お疲れ様です。
右側。ビッグサイトはこんな形しています。
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